気がつけば忙しさにかまけて、まるでリフレッシュできてない日々。しかもやけを起こして食べてばかりいたら、どんどん太ってきたような……。
「こんな生活、リセットしたい!」と、心の底から思っていたところ「タラソテラピーはどう?」との声が。
なんでも、美容&健康関係者の間でタラソテラピーが、今改めて注目されているのだとか。考えてみれば、タラソテラピーって興味はあったけど、やったことがない。
名称からして「海洋深層水ペア水着とか泥パックを使用した美容エステ」のようなイメージですが、実際はどうなのでしょうか?
そこで、本格タラソテラピー体験に出かけてまいりました。
◆タラソテラピーは、ロケーションが要!
向かったのは、約20年前、日本で最初にタラソテラピー体験ができる施設として開業した「タラサ志摩ホテル&リゾート」。名古屋から特急で1時間半ほどの鳥羽駅の先にあるホテル。自然を活用して行なうタラソテラピーに適した土地だからという理由で、ここに建てられたのだそう。
そもそもタラソテラピーというのは、フランスで生まれた「海洋療法」のことで、フランスでは、最近まで医療保険が適用されていた「公的に認められた治療法」でした。海水療法がどれだけ効果的なのかというと……海水は人間の血液・羊水を含む体液のミネラル組成と酷似していて、かつては輸血がわりに海水を使った事例もあるほど。自然治癒法のひとつとして近年ふたたび注目されている治療法なんです。
そのため海辺の穏やかな気候の中で、潮風や日光を浴びながら、海水や海草や海泥を活用して、体の調子を整えたり、機能を高めたりするというのですが、この療法に適した自然環境を理想的に備えていたのが、志摩エリアだったのです。「タラサ志摩ホテル&リゾート」のタラソテラピーは、フランスの専門調査団が建設決定から携わっていたのですって。
鳥羽駅からは、無料のシャトルバスに乗ってホテルへ向かいます。この辺りは、山も海も楽しめるとても贅沢なロケーション。青い海を背景に、白亜のホテルが見えてきたときには、あまりも理想的な“リゾートぶり”に、思わず「わあ」と声が出ました。
チェックインを済ませたら、早速、タラソテラピーです。ホテルでは3つのコースを用意しているのですが、私は一番人気だという「ビューティーコース」を選びました。
カウンセリング込みおよそ2時間で、1万6200円。残りの「タラソコース」と「肩こり・腰痛改善コース」は、およそ1時間半で1万6200円。いずれも20分程度のメニューを組み合わせて行ないます。
◆新鮮な海水だからこそ、体に必要なミネラルがたっぷり!
ペア 水着 人気に着替えてカウンセリングを済ませると、「温海水マッサージバス」からスタート。ジェットバスに身をゆだねるのは、巷のエステにありがちな「身体を温めるメニューだろう」と高をくくっていたのですが、まったく違うものでした!
何が違うって、肌で感じる“水のパワー”が違うんです。こちらでは、目の前に広がる「志摩の海」から取り込んだ海水を37度程度に温めて使っているということですが、「聞く」と「体験する」とでは大違い。肌に当たる「まろやかさ」が違って、よさそうな成分がぐいぐい入ってくる感じがするのです。
「新鮮な海水には、人間の体に必要なミネラルや微量元素が多く含まれているのですが、この施設では、目の前にある志摩の海から常に新鮮な海水を取り込んでいるので、有効成分がたっぷり入った“生きた海水”を活用できるんです。
そして、海水をより吸収しやすくするために、人の体温に近い35度から39度に温めているんです」とは、担当してくれたセラピストの小野瀬さん。
“生きた海水”を取り込むために、「ホテル前の海から海底パイプを引いている」「太陽光が海水ペア 水着 通販に刺し入りプランクトンが生きた状態の海水を24時間以内に供給している」という徹底ぶりにも驚きです!
なるほど、海が目の前にあるって、そういうメリットがあったのですね。ちなみに、こちらでは一人につきおよそ1tから1.5tもの海水を使うのだとか。これもまた、海が目の前という絶好の立地ならではの贅沢でしょう。
また、各アイテムの所要時間がそれぞれ20分程度なのも、有効成分が「体に吸収されやすい」尺を考えた結果らしい。実際、私は、メニュー途中から早くも自分の肌がすべすべになってきているのを感じまして、手ですりすりと触っては、喜びに浸っておりました。
「タラソテラピーでは、有効成分がまずは直接お肌をキレイにしてくれて、続いては、その有効成分が皮膚を通して体内に浸透していくので、細胞から体を活性化してくれます。ですから、今度は内側からキレイになって、24時間後にはもっとお肌がつるつるになっているはずですよ」(同)
おお、それはとても楽しみです!
続いては、場所を移動して、「リラクゼーションプール」を20分。広いプールに浮かんで、温かい海水でリラックスするメニューです。最初に説明を聞いたときには、一人でプールに浮かんでるなんて、暇なのでは?と不安になりましたが、実際に体験してみると、もっと入っていたいと思うほどの心地よさがありました。
イメージとしては、広い海にプカーッと浮かんでいるときの水を「温かくて気持ちのいい温度」にした感じです。しかもこちらのメニューでは、体を浮かせるときに浮き輪を頭に当てるのですが、これが耳にいい具合に当たって、音を遮断するのですね。そのため、意識は自然と自分の内側に向かっていきまして、期せずして、自分にゆっくりと向き合うこととなりました。
しかも体が気持ちいい状態なので、優しい気分で向き合える! お陰で思い悩んでいた事も、先々に対する漠然とした不安も、「ま、いっか」と大らかに受け止められて、いろんなものをこのメニュー中にリセットすることができました。これも「母なる温かな海水」の大きな力なのでしょうか……。
その後は、海草パックを体に塗って、ヒートマットで温める「アルゴテラピー」を20分。最後に、粒子状にした海水を、腹式呼吸で体に取り込む「エアロゾル」を20分して、終了です。
コース全体の感想をいうと、「海水パワーは想像以上にすごい」ということでした。それだけに水やロケーションの重要さも思い知りました。
どういうメニューを行なうかも、もちろん大事なのでしょうが、タラソテラピーでは、どの場所で、どの水で行なうかこそが、要なのだと実感したというか。
実際、こちらのタラソテラピーは、日本で唯一の本格タラソテラピー施設ということで、怪我の治癒を目指したり、体のメンテナンスをするスポーツ選手もたくさんいるという話でした。新鮮な海水には、それほどのパワーがあるということなのでしょう。身体にいいことなので、妊活中の女性にもいいかもしれませんね。
◆ヘルシーな食事で、おなかもデトックス!
さて、旅の楽しみと言えば、ごはん。そこでさくっと、ホテルのごはん事情についても紹介しておきましょう。ホテル内のお店としては、フレンチと和食の2つがありました。
最初の夜にいただいたフレンチでは、地元産の新鮮な魚介類や契約農家からの有機野菜を使ったコースをチョイスしたのですが、これが、重くなくて、ヘルシー! 海を臨むロケーションも素敵で、一人でもゆったりできました。
さらに、ランチでいただいたカレーも絶品で、「こんなカレー屋が近所にあったら」と思わずにはいられませんでした。実際、これを食べるためだけに通うお客様もおおぜいいるのだとか。
日本料理「おきかぜ」の夕食コースも、朝食の和様バイキングも絶品でした。
今回の場所は、「どうせするならベストな体験を」と思って選んだのですが、東京から3時間半ちょっとのロケーションは、「遠くて、大変かも?」という不安もありました。けれど、実際に出かけたら、むしろこのくらいの距離があった方が、リフレッシュできてよかったです! 思い切って東京から離れた方が、日常から切り離される感が増して、いいのかもしれません。
さて、では「タラサ志摩ホテル&リゾート」オプショナルツアーで参加できる、伊勢神宮早朝参拝コース&石神さんコースをご紹介します♪